8.OMソーラーとの出会い
 〜家の設計が同時に暖房機器を設計するということ〜


     OMソーラー

床暖房の仕事をしていまして、非常に、熱とエネルギーのことを意識しなければならなくなりました。
それは、15〜6年前だと思いますが、OMソーラーハウスの事を知った時です。その時はショックを受
けました。OMソーラーには、既存の床暖房は基本的にいらないのです。
自分の仕事が無くなると思ったことと、このような家の設計をしている人たちが居ることを初めて知
り、ショックでした。

ご存じのように、OMソーラーは屋根の部分で空気を温め、その温まった空気をダクトで床下に降ろ
してコンクリートの基礎に蓄熱し、同時に床材を温めながら部屋の床から吹き出して部屋を通って排
出する仕組みです。換気も兼ねることになります。

家を設計するということが、暖房機能も同時に設計してしまう事になるわけで、今までの住まいのよ
うに床暖房設備を後から取り付けるのとは、根本的に考え方が違うわけです。ですから、当然、既存
の床暖房はいらないわけです。どう考えても、OMソーラーの考え方の方が正しいと思いました。そ
れで、本気で床暖房の仕事が無くなる、と思ったんです。
OMソーラーの形、特に屋根の形は、暖房に使う熱をできるだけ多く太陽から得られるように設計す
るわけです。つまり、その家の形(設計、デザイン)は「熱を得るため」という風土性を意識した結
果生まれたもので、必然性があるわけです。エネルギーを太陽からできるだけ効率的に得るための形
な訳ですから、その形がその場に存在する必然性があるわけですね。これは昔の家に通じる所がある
わけです。
昔は設備装置がありませんから家その物が、即熱環境だったわけです。ですからOMソーラーで使わ
れています「ハンドリングボックス」とか「ダクト」等は家を構成する部材の一部という事になるわ
けで、独立した機能を持つ設備装置とは、明らかに違うわけです。快適な家を構成するための新しい
時代の部材ということになります。これからの家の明確な一つの方向性を表していると思います。

今までお話ししましたことが、私自身が「熱とかエネルギーを意識する」きっかけになったわけです。
そんなわけで、自分なりに「省エネ」ということを非常に考えさせられてきました。
そこで、今までの経験から気が付きました「出来るだけ化石エネルギーを倹約するための考え方」と
「出来るだけ太陽エネルギーを利用する考え方」についてお話ししたいと思います。