連載企画「太陽熱を活かす三原則」

 

 「断熱」-3   

 

「気密と衣服」

北風がピューピュー吹く寒い日の襟巻きはとても手放せない。
世代がばれてしまうが、襟巻きと言って思い出すのは、
「君の名は」の映画の中で岸恵子がしていた「真知子巻き」である。

町の所々にあった映画のポスターの記憶が今でも残っている。
このドラマは1952年にNHKのラジオドラマとして最初に放送された。
当時、家庭にほとんど風呂が無く、みな銭湯に通っていた時代であった。
番組が終わると同時に銭湯が一杯になり、真知子と春樹の話しで盛り上がっていた。
8歳の時のことである。
       真知子巻き

ちょっと横道にそれすぎた・・・・
寒さを防ぐためのマフラーは、首筋から冷気が入ってしまうことと、
衣服の中の暖められた空気が逃げるのを防ぐためである。
真知子巻きは、それに加えて血流の多い首と頭が冷やし過ぎに成らないためである。
いくら熱を通さないコートを着ていても、 隙間から冷気が入ったり、
暖められた空気が逃げてしまっては、その効果は半減してしまう。

袖口も同様なことがおこる。
その為、袖口を絞ったり、袖口を手袋の中に入れて冷気の侵入を防いだりもする。
首筋と手首はそのままだと空気が出入りしてしまい、
気密がとても悪い部分であると言える。

もう一つ気密に関わることがある。
それは風に吹かれた時、スカスカのセーターと目の詰まったコートなどの違いである。
風がなければ、目の粗い毛糸の中に閉じ込められた空気が、
冷たい外気を遮断してくれるためとても暖かい。

しかし、強い風に合うと、その閉じ込められていた空気が吹き飛ばされ、
冷たい風がセーターの粗い目から入ってきてしまう。
それに比べて目の詰まったコートは、
冷たい風の進入を防いでくれるため、温かさを保ってくれる。 

家も同じ事が言える。フワフワのダウン(断熱材)で家をいくら包んでも、
隙間が有ると折角暖めた空気が抜けてしまったり、冷たい空気が入ってきてしまう。
そうすると体が冷えてしまうように、室内も冷えてしまうことになる。

室内の場合は、熱が逃げてしまい寒くなって来たら、
暖房機の温度をどんどん上げれば何とかなるが、
その分、電気代やガス代、灯油代が上がることになる。

勿論それに合わせてCO2の発生量も増えてしまうことになる。





次回もお楽しみに・・・。