連載企画「太陽熱を活かす三原則」

 

 「集熱」-3   

 

「集熱と暖房の実際」

今回は家を暖房するのに、どんな風に「集熱」が使われているかをご紹介します。

その1 「ダイレクトゲイン方式」(直接太陽熱に利用する)
ダイレクトゲイン方式
 これが最もシンプルで簡便なソーラーハウス方式です。
 集熱面は床その物になり、一般的にはコンクリート直接
 だったり、タイルや煉瓦が使われます。この様に木の床
 材などは使えず、仕上げ材の選択幅はかなり限定されて
 しまいます。床構造も限定されてしまい、木造床構造の
 床ではこの方式は採用が出来ません。
 建物は木造でも床はコンクリートにする必要が有ります。
 
ただ、イゼナでは「水蓄熱層アクアレイヤー」を使い、木造床構造でも「ダイレクトゲイン
方式」を可能にしました。木造でダイレクトゲイン方式を可能にする為に、アルミ集熱床材
とアルミ伝熱根太を開発し、「水蓄熱層アクアレイヤー」と組み合わせました。
こうする事により、木造二階の床で「ダイレクトゲイン方式」も可能になりました。
集熱は床面です。


その2 「屋根温水集熱方式」
屋根温水集熱方式これは、屋根の上にお湯を作る為の太陽熱集熱パネルを
置き、そこで出来たお湯を配管された土間のコンクリー
トを通して、コンクリートに蓄熱させます。
この方式は、暖房として使わない季節には、給湯用のお
湯を作るのに使われます。
集熱は集熱パネルです。







その3 「屋根空気集熱方式」
屋根空気集熱方式この方式は「OMソーラー」として有名です。
空気集熱の他には、「そよ風システム」もあります。
屋根材の下に空気が通る空間があり、軒先から吸い込ん
だ外の空気をその空間の中で暖め、床下にその温風を送
り込み、ベタ基礎に蓄熱しながら屋内に吹き出し、換気
されます。
集熱は屋根面です。







その4 「トロンブウォール式」
トロンブウォール方式日本では余りなじみがありません。
南側のガラス面の後ろに空気層を挟んで、厚いコンクリ
ートの壁を作ります。その部屋には勿論、日差しは壁で
止められてしまい、入って来ませんので日本では殆ど見
る事はありません。
「ダイレクトゲイン方式」の壁版であり、最も簡単な構
造のソーラーハウスの一つです。
集熱は縦のコンクリート壁面です。


その5 「温室集熱方式」
温室集熱方式 これは、サンルームで暖まった空気を部屋に取り込み、
 暖房とする方式です。
 床をコンクリートにして、そこを蓄熱層にします。
 サンルームの夏の対策が欠かせません。
 集熱はサンルーム内です。





その6 「ルーフポンド方式」
ルーフポンド方式 木造の多い日本では、殆ど採用されていない方式です。
 屋根裏が温室構造であり、そこへ入った日射で直に、
 天上に溜められた水を温める方式です。
 夏の夜には、屋根を空け、放射冷却で水を冷やし、
 天上を冷輻射面にする事も出来ます。
 集熱はルーフポンドの水です。




次回をお楽しみに・・・。