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ベンチャーマネージメント

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本箱の隅にあった「ベンチャーマネージメント

創業の成功条件・失敗要因」

(ルイス・L・アレン/アーノルド・C・クーパー/中村秀一郎/清成忠男

ダイヤモンドータイム社)

を久し振りに手に取ってみた。

懐かしい・・・

1973年発行、今から48年前、29才の時に買った本だ。

当時はカメラメーカーの開発部で眼底カメラやストロボ、電子安定器などの商品開発に携わっていた。

若い頃の夢は「独立して自分で開発した商品で食う」だったのでその実現の為に買った本の一冊だ。

その後、私にとってバイブル的な存在の一つになった。

それから脱サラするには先ずは営業的なセンスを身に付けねばならぬ事に気が付き、小さな商社に転職、そこで床暖房を担当し7年後の42才で何とか脱サラ、それから更に9年後の1995年51才で全く独自な「水蓄熱床暖房アクアレイヤー」がやっと開発でき、第一号を納める事ができた。

この「ベンチャーマネージメント」を読んでから何と22年掛かった事になる。

そして、超低空飛行で何とか目的の「独自開発商品で食う」を曲がりなりにも達成し、26年が過ぎ77才に成ってしまった。

アクアレイヤーは独自の床暖房から、現在は四季を通した温熱環境部材、そしてソーラーハウスの吸熱効率を上げるツイン蓄熱システムに進化させた。

そして更に高性能な蓄熱材にする為に、新たな発想に基づいた機能のNewアクアレイヤーの検討をしている。

1975年に入会し、46年が過ぎた日本太陽エネルギー学会だが、やっと学会員らしい社会貢献ができるような目途が付いたと思っている。

地球の未来の為に脱温暖化は必須である。

一刻も早く太陽エネルギー社会実現の為、超微力ではあるが更に努力して行きたいと思う。

アクアレイヤーは今でも日本は勿論、世界でも似たようなシステムは無いし、考え方も無さそうだ。

誰の真似をしたわけでは無い事が唯一の自信に成っている。

生命の根源で有り、水素と酸素の化合物で有り、水素燃料の原料であり、身近にふんだんに有り、比熱が最も大きく、コンクリートより熱伝導率が小さく、対流し、どこにでも棄てられる「水」にはまだまだ可能性があるように思う。

時間は残り少ないが、更に追求して行きたいと思っている。