用語辞典

アクアセル

イゼナ床暖房「アクアレイヤー」を構成する主要部材。床材の下に設置される水を入れる、アルミを挟み込んだ4層ラミネート材の袋。巾は約250mm、高さが45mmと60mmと90mmの3種類がある。

アクティブソーラ

機械を利用して積極的に自然エネルギーを利用するシステム(住宅用語抜き取り)。

アルミ伝熱根太

アルミ製の根太。アルミ製であるため隣同士の袋の熱交換がスムーズに行われ、こもり熱現象を起こさず、保育園や老人施設に最適。また、部屋の隅々まで蓄熱槽として使える為、開発中の集熱床材と組み合わせて究極のパッシブソーラ部品になる。イゼナが独自に開発した世界初の商品。

一般電力

一般の家庭で契約している電気、正式には従量電灯契約という。(それに対して、時間帯別契約や季節別時間帯別契約や深夜電力契約がある。オール電化は季節別時間帯別契約になる。)

イニシャルコスト

建築するときの初期費用。イゼナと契約した場合、床暖房設備費のこと。それに対して生活するのに掛かる費用(電気代、ガス代等々)をランニングコストという。

エコキュート

家庭用自然冷媒(CO2)ヒートポンプ式給湯器。ヒートポンプ式のため電気エネルギーに対して約3倍の熱エネルギーを得ることができる。深夜電力を利用すればさらにランニングコストを安くすることができる給湯器。

エコロジー

生態系の構造と機能を明らかにする学問。生態学。

遠赤外線

私たちの周りにある比較的温度の低い物体から出ている波長の長い3〜1000ミクロンの赤外線という電磁波のことを言う。物に当たり吸収されると熱に変わる性質が強い。床を暖めたとき出てくる遠赤外線は、床暖房からの熱で暖められた床材の表面から出るのであり、床暖房から出たものが床材を透過したものではない。その為、床暖房の種類の違いにより遠赤外線の出方が変わることはあり得ない。遠赤外線の出方は床材表面の材質と温度だけにより決まる。遠赤外線という言葉にまどわされないように。

OMソーラー

東京芸大の奥村先生が開発された太陽熱を利用し、快適な温熱環境を作るための家。屋根で暖められた空気を床下に送り込み、床下のコンクリート基礎に熱を溜め込むようにする方式。

大引

床構造を構成する90〜120mm角ぐらいの横材。床構造は大引の上にそれよりも細い角材を直交させ、その上に床板を貼り、構成される。

オール電化

家庭で使う設備の全てを電気で動かすようにすること。(但し、できるだけ深夜電力時間帯に電気設備を利用するとお得。)

温水床暖房 パネル式

床暖房用ヒートポンプやボイラーで作った温水を流すためのパイプが組み込まれているか、パイプを後から組み込める床暖房用のパネル。パイプは架橋ポリエチレンや銅が多い。電気シートヒーターや電気パネルより熱を溜め込める量は、多少多いと言えるが、使いたいときに使う間欠運転用であり、アクアレイヤーとは根本的に考え方が違う。

温水床暖房 埋設式

床暖房用ヒートポンプやボイラーで作った温水を流すためのパイプをモルタルやコンクリートの中に埋め込み、それら全体を暖める方式の床暖房。一度温めるとモルタルに熱が溜め込まれ冷えにくい床暖房の一つ。モルタルの厚さを変えることによって太陽熱や深夜電力でも使うことができる。

温暖化(地球温暖化)

地球はもともと温室効果機能によって一定温度に保たれているが、近年特に石油や石炭の燃焼によるCO2の増加により、自然が備えている温室効果機能がアップしてしまった状態を言う。しかし、温暖化を促進しているガスはCO2ばかりでなく、臭化メチルやメタンなども大きく影響していると言われている。 人類が現れる以前でも、地球は温暖化と寒冷化が繰り返されていたようであるが、現在の温暖化が人類の活動の結果によることは明確になりつつある。不毛な議論をする前に幼い子供たちの顔に直に吐き出される車の排ガスは一刻も早く止めるべきだろう。

温熱環境

室内の暖かさや寒さは、一般的に室温で表されると思われている。しかし実際に人が暮らして感じる暖かさや寒さは、室内の空気温度だけでは決まらず湿度や壁面、床面、天井面、ガラス面の温度、空気が動く早さなどにより決まる。これらの面の温度は人が放熱する遠赤外線の出る量に関わり、湿度と空気の動きは人の発汗作用などに影響して暖かさや寒さの感じ方に大きく関わっている。

温風ダクト

アクアレイヤー独自の考え方で、アクアセルの下面に接触させ、流した温風によりアクアセルの水を暖めるための熱交換用ダクト。温風を作るための熱源は屋根で集熱した温風、エアコンやFFヒーターの温風などがある。また結露しない程度の冷風を流すことにより、夏季において少し冷たい床にすることも可能。
1998年PAT申請中

架橋ポリエチレン管

一般的には温水式の床暖房に使われるパイプ。熱源を出てから戻るまでつなぎ目が無く、水漏れの心配がない。アクアレイヤーに於いても、温水ヒートポンプ、ボイラー、太陽熱温水集熱器などの場合は伝熱アルミホルダーと組み合わせて用いる。

化石エネルギー

地中から取り出し燃焼させて熱エネルギーを取り出せる物質の総称。石油、石炭、天然ガス、メタンなどをいう。

加速試験

新しく開発した材料や商品がどの位の寿命があるかを短時間で調べる方法。一般的な使用状態よりもかなり厳しい条件に曝すことにより結果を早く出す試験方法。

壁内断熱

外断熱のように建物全体をくるまず、柱と柱の間に断熱材を入れる方法。(間欠的に床暖房を使い、立ち上がりが早いほうがよい人には向いている。)

間接床暖房

電気ヒーターや温水配管を床材の裏側に直に接触させず、中で対流する水の袋を介して床材に熱を伝える、イゼナが開発した世界で初めての床暖房方式。袋の中の水が対流することによりこもり熱が排除され、常に床からの発熱量が均一になる。アクアレイヤーは第一に安全性を考えた床暖房システム。

気密性

家を閉めきった時の空気の洩れない性質を言う。(暖房をしたときに家から逃げる熱は、壁や窓を伝って逃げる熱と隙間から暖かい空気が漏れて逃げる熱がある。)密閉して室内外の空気の移動を起こりにくくすること。(昔の家は隙間風を感じるほど気密が悪かったため寒い家だった。)

京都議定書

1997に京都で行われた二酸化炭素の排出量を国ごとに規制することを決めた決議書。日本に於いては、産業分野では減少傾向にあるが、家庭分野では野放し状態であり増加が著しい。自由勝手経済が禁止され、経済の価値基準もさることながら生きて行く価値観も大幅に変更せざるを得ないことになった画期的な取り決め。

空気集熱式

屋根や壁に当たった太陽熱を利用してその中の空気を温め、それを熱源にして部屋を暖めるのに使う集熱方式。

グラスウール

4〜8ミクロンのガラスの繊維を用いた断熱材。種類は厚さの外に密度があり、その指定をしないと期待する熱特性が得られないことになる。

軽量衝撃音

階下で聞こえる階上の床からの衝撃音には軽量衝撃音(固くて軽い物による音)と重量衝撃音(柔らかくて重い物による音)の二種類に分類されている。アクアレイヤーを設置すると、両方の衝撃音が5〜10デシベル低下することが確認されている。

結露

空気の中に含まれる水蒸気が、温度が下がることによって空気から浸み出してくる現象。空気中には常に水蒸気が含まれているが、その含まれる量は温度により変化する。低ければ少なくなるため、外気に冷やされたアルミサッシに触れた空気は冷やされて、余った水蒸気が結露として出てきてしまう。

高蓄熱

1996年イゼナが初めて高断熱、高気密、高熱容量の必要性を提案し、蓄熱量の最も大きい水を床構造の中に設置した「アクアレイヤー」を発表。当時、熱容量を理解していただける設計士の方はほとんど居なかった。現在は大分理解されつつあるが、まだまだ少数である。究極の熱容量は地球の大地であり、自然界の中における熱容量の役割を理解せずして、住宅の暖房エネルギーのことは解決しないと考える。

高断熱

特に断熱性能が高いこと。高断熱にするには壁、天井、床をきちんと断熱材でくるみ、室内の暖まった空気を逃がさないように気密をしっかりさせること、窓ガラスから逃げる熱をできるだけ少なくするためのガラスの選択や内側断熱戸設置などが重要である。

コジェネレーション

エンジンで発電機を回して電気とエンジンから出てきた廃熱を同時に取り出すシステム。通常では捨てるエンジン冷却熱を取り出すため効率が良いように見えるが、常に電気と熱が同時に出てきてしまうため実行効率を見るべきである。

こもり熱

床暖房の入っている床の上に座ると、お尻の下がより温かくなってくる。これはお尻で床暖房から出てくる熱を塞いでしまったため、行き場のなくなった熱が溜まってゆく現象である。その為、こもり熱はそこに留ってしまい、動けないため部屋を暖めるのには寄与しないことになる。
この特性が最悪の場合に低温やけどを引き起こすことになる。また、家具や観葉植物を自由に配置換えできなかったりすることになり、生活の自由度までが失われてしまうことになる。
イゼナ床暖房「アクアレイヤー」は水の層を介して熱を伝えるため、その中で起こる自然対流によって常に熱は分散してしまうため、この「こもり熱」現象が起きない。これは世界で初めてイゼナが独自に開発したものである。

コントローラー

床暖房用のコントローラーは一般的に床温を設定する温度調節器の機能と使いたいときに通電する24時間タイマー機能が付いている。温度の検出は床暖房内や室温、またはそれらを同時に検出してコントロールしている場合もある。(立ち上がりの早い床暖房はそれだけ蓄熱量が小さいため、温度変化に敏感に反応することになり、動作回数も多くなり、寿命も短くなる傾向にある。アクアレイヤーは蓄熱量が非常に大きいので、一度温まってしまうとなかなか冷めずコントローラーの動作回数も極端に少なくなり、非常に有利である。)

シートヒーター

厚さの薄い面状ヒーターのことであり、アクアレイヤーはカーボンの粉をペースト状にしたものを塗ったヒーターを使っている。その他シート状ヒーターとしてはアルミ箔を貼ったものや細い発熱線をスダレ状にした物がある。アクアレイヤーは自由な設計に対応するため、ヒーターの長さも自由に決められなければならず、カーボンシートヒーターを使っている。

自然対流

水を入れた容器の一部を暖めてやると、そこに接している水の温度が上がり、周りの水より軽くなるため上昇してゆく流れができる。反対に氷などで冷やされれば重くなり下に沈んでゆく流れができる。その流れを言う。(地球の大気も海水も太陽により温められたり、宇宙から熱を奪われたりしながら対流をおこし、私たちに穏やかな環境を与えてくれている。)

室外機

ヒートポンプシステムにおける熱を作り出す主要部分。室内機と組み合わせて熱を放出して暖房にしたり、冷風を吹き出して冷房にする。床暖房用の室外機はボイラーのように温水を出すことができる。(ヒートポンプはこれからの熱源として最も重要な設備である。)

遮熱

直射日光を遮り室内に熱を入れないこと。熱放射による熱線(遠赤外線電磁波)を反射させて熱の浸入を妨げること。

集熱金属板

床に射し込んだ直射日光で直接アクアレイヤーに効率よく熱を伝えるための、太陽熱吸収用金属板のこと。
床材部分は透明ガラスとしてその下に空気層を介して設置するイゼナ独自の構造。

集熱床材

床に射し込んだ直射日光で直接アクアレイヤーに蓄熱させる時の効率の良いアルミ製の床材。アルミ伝熱根太と組み合わせて使うイゼナ独自の新しい考え方の床材。

重量衝撃音

軽量衝撃音参照

従量電灯

今まで一般家庭で電力会社と契約している種類。24時間いつでも電気料金は変わらない。これに対して、時間帯により電気料金が変わる時間帯別契約と季節によっても料金が変わる季節別時間帯契約もある。また、深夜時間帯しか使えない深夜電力契約がある。

省エネルギー

エネルギーをできるだけ使わないようにしようという考え方。環境問題から出てきたのではなく、政治的なことで起こった、石油の輸入量を減らそうということが原点。石油の消費量を減らすことは排気ガスも減ることになり、環境問題の用語に変化していった。省エネは石油エネルギーを減らすことであるが、必ずしも単にエネルギーを減らすことではない。太陽エネルギーを使用するのであればいくら使っても良いことであり、特に自宅の敷地内で得られた太陽エネルギーの消費は自由である。太陽エネルギーを用いて水から水素を取り出しエネルギー源とする社会になれば、排気ガスによる環境問題としての省エネでなく、各家庭が水素を購入するための、又は水素の自家生産量に合わせるための省エネになるだろう。

真空ガラス

一種のペアガラスであるが、違うところはガラスとガラスの間に気体が入っているのではなく気体を抜いて真空にしてある。ペアガラスの場合は気体の熱の伝わり方の悪さを利用しているため、ある程度までガラス間の距離が有った方がよいが、真空ガスの場合は真空層が確保されれば良く、厚さにはほとんど影響されないので、全体を薄くすることができる。熱を通さない性能はガラスの中で最も高く、ペアガラスの0.4〜0.7倍であり、一枚ガラスの1/5ほどである。トリプルガラスより25%程熱を通さない。一般的に家から逃げる熱の内、ペアガラスでも窓から逃げる分は半分くらいになることが多い。それを真空ガラスに変えると家から逃げる熱を30%以上減らすことができる。窓の省エネはいたって大切である。

シングル5.5kcal/㎡h℃ ペア3.3〜1.6kcal/㎡h℃ トリプル1.5〜1.4kcal/㎡h℃ 真空1.2〜1.1kcal/㎡h℃

シングルガラス

1枚ガラスのこと。単板ガラスとも言い、従来からあるガラス1枚のサッシを言う。(熱の逃げ方はペアガラスの約1.6〜3.4倍、真空ガラスの約5倍であり、エネルギー問題が大テーマの現在に於いて使うべきではない。)

深夜電力

昼と夜の電力使用量をできるだけ平準化しようということで生まれたシステム。特に、簡単に止めることができない24時間運転の原子力発電の夜間余剰電力を効率よく使い、昼間に必要になる化石エネルギーによる発電量を減らすという考え方に基づいている。夜の11時から朝7時までの時間帯に使う電力であるが、現在これを単独で契約することは少なく、時間帯別や季節別時間帯別契約をして、深夜時間帯にできるだけ電気を使うようにすることが多い。

水素エネルギー

石油に変わる次の時代のエネルギー。自動車を含めた技術開発の方向は、もう既に水素エネルギー社会の入り口に入りつつあることが感じられる。太陽を含めて宇宙を構成している元素の大部分は水素である。
つまり、人類が最終エネルギーとして水素に移行するのは必然だと思う。水素は水の電気分解で誰でもが簡単に得られる可能性がある。まして太陽電池が一般化しつつある現在、誰でもが太陽エネルギーから簡単に電気を取り出し、個人レベルで自由にエネルギーの調達が可能になるだろう。
水素からエネルギーを取り出すと基本的には水ができるだけであり、環境に対して、人間を含めたあらゆる生物に対して安全である。太陽からの光エネルギーから電気エネルギーに直接変換できる太陽電池を人類が発明したことは、水素エネルギー社会の到来の予告であろう。

頭快足温

頭寒足熱に対するイゼナが作った造語。床暖房に於いて、頭寒足熱だから快適なんだという説明が当たり前にようにセットとして使われているが、確かに、床暖房の上に立っていると「こもり熱」のため足の裏は熱くなってしまい「足熱」と言うことはできる。(これが快適であると思っている人は誰もいないんじゃないかと思う。足が熱くて頭が寒い家などだいいち今時ありえない。足がほのかに温かくなる機能を持った床暖房であれば、頭を含めて快適である。)

頭寒足熱

頭快足温参照

潜熱蓄熱材

深夜電力対応の床暖房の一つとして使われる、液体が固まる時に放出する熱を利用する蓄熱材。
化学物質の特性を利用して溜められる熱量を多くした物。形状は2〜3cmぐらいの厚さで板状をしている。熱を溜め込むためには決められた温度以上に上げる必要がある。小さくて高性能がうたい文句であるが、リフォームなどで制約がある以外は特別使うメリットが有るとは思えない。(床下はスペースがいくらでもあるのでわざわざ薄く寿命のある化学物質を使う必要もなく、水やコンクリートで十分である。)

ソーラーハウス

太陽エネルギーを利用した家。太陽エネルギーの内の太陽熱を使うものと、太陽光で太陽電池を使うもの、また両方を使うことがある。アクティブソーラ参照。

外断熱

柱の外側に断熱材を取り付ける方式。断熱材で建物をくるんでしまうことになるので、その内側になる建物の全てに熱を溜め込めることになる。(断熱材を入れる場所は、好みやコストで決める問題ではなく、暮らし方に関わる問題である。外断熱にすることは生活の中に大きな蓄熱量(熱容量)を確保したことになり、冷めにくい家になるため、24時間冬中寒くない生活を求めている人に適している。)建物の耐久性も寿命も大きく延びる。

太陽エネルギー学会

1975年発足した日本唯一の太陽エネルギーを含めた自然エネルギー利用に関する学術団体。イゼナには、第2号の学会誌から全ておいてある。

太陽電池

人類が初めて作った、太陽光エネルギーを直接電気に変換する素子。直接変換は自然界の光合成しか行われておらず、人類が水素エネルギー時代にはいるための第一歩を踏み出した基本技術である。ヒートポンプと組み合わせると,太陽電池を使って熱エネルギーを取り出すというソーラハウスも可能性がある。電力需要のピークは昼間にあり、太陽電池の発電のピークも当然昼間にある。この一致を何とか利用すべきである。(水素エネルギー参照) 

太陽熱

私たちが浴びている太陽エネルギーは太陽の光エネルギーと熱エネルギーが混ざったものである。光エネルギーは7色の虹で表される物を見る時の色と明るさ、つまり可視光線のことであり、熱エネルギーは目には見えないが、太陽から直に感じる熱さである。つまり遠赤外線を含んだ赤外線である。

ダイレクトゲイン

部屋の床に直接射し込んだ太陽熱のこと。
条件が揃い、その熱を床で十分吸収でき、溜め込むことができれば住宅の暖房エネルギーのランニングコストをゼロにすることも不可能ではない。

断熱戸

家から逃げる熱の半分近くは開口部のガラスから逃げている。ガラス面を少なくすれば逃げる熱も少なくなるが、貴重な太陽熱の取り込み量も少なくなってしまう。太陽熱が入らない時間帯になったら断熱戸を閉めてしまえば逃げる熱を遮ることができる。

断熱材

魔法瓶に代表されるように真空層が最も熱が伝わりにくいが、次に伝わりにくい物は空気である。但し、空気は熱に接触して暖められると対流を起こして熱をどんどん奪い去ってしまう。そこで対流が起きないように小さな部屋に空気を閉じこめてしまうと非常に熱が伝わりにくくなってしまう。小さな気泡で出来ている発泡スチロールが熱を通しにくいのは、このためである。グラスウール、コルクなども皆同じ原理である。

断熱ロールカーテン

イゼナが開発している断熱戸のこと。ロールカーテンの形状で断熱特性を高めている。ロールカーテン方式にしたのは、熱環境改善リフォームの時に、どんな開口部にも対応しやすくするためである。断熱戸参照

蓄熱

太陽熱により暖房を考える場合に蓄熱する性能が非常に重要である。昼間しか取り込めない太陽熱は夜の分や雨の日の分まで溜めておく必要がある。勿論、集熱があって初めて蓄熱が必要になるのだが、住宅の設計において何処に蓄熱するかということは非常に重要である。深夜電力においても同じ事が言える。夜の8時間の間に熱を溜め込み残りの16時間の暖房に使用するためである。寒くなったら必要に応じてエネルギーを使えばいいや、という今までの考え方であれば蓄熱という考えは特別必要ない。

蓄熱材

先ず「蓄熱」を参照して下さい。蓄熱材としてはコンクリート、レンガ、潜熱蓄熱材(潜熱蓄熱材参照)それとアクアレイヤーなどがあるが、対流機能を持っているのはアクアレイヤーだけである。その為、アクアレイヤーだけが隅々まで蓄熱部として有効に使うことができる。

蓄熱層

潜熱蓄熱材参照

蓄熱部材

潜熱蓄熱材参照

超低温水

一般にいわれている低温床暖房に対してアクアレイヤーの温水温度は10〜20℃も低いため超低温と表現している。アクアレイヤーから見ると、低温と称している床暖房は体温以上の温水を利用しており、少しも低温ではない。

直接床暖房

イゼナが開発したアクアレイヤー以外の床暖房の大部分は、床材の裏に密着してパネルや配管を設置する構造になっている。その為、床暖房からの熱が床材を通して直に伝わることになりこもり熱の発生原因になってしまう。特にシート状の電気ヒーター式は座布団などで簡単にこもり熱が発生してしまい床の変色や焦げたりすることも起こる場合がある。

低温やけど

高温部によるやけどに対して使われる。体温以下の低温であっても長い間皮膚を接触させていると、その部分の細胞組織の熱の発散ができなくなり死んでしまうことがおこる。湯たんぽで低温やけどをし、水ぶくれの苦い想い出のある人も多い。イゼナ床暖房「アクアレイヤー」以外の全ての床暖房はこの対策のための構造上の対策を取っていない。

低断熱

暖冷房の為のエネルギーの消費量と快適さを余り重要視しない場合に使う言葉。

電気床暖房 パネル式

シート状の電気ヒーターを組み込んだ電気床暖房パネルのこと。シート状のヒーターとしてはカーボンペーストを印刷したタイプ、アルミ箔を挟みこんだタイプ、細い発熱線をスダレ状にしたタイプなどがある。

電気床暖房 埋設式

発熱線やシート状のカーボンヒーターをシンダーコンクリートに埋め込んで使う。温水床暖房埋設式参照

電磁波

電磁波は全ての物から出ているということができる。それは全ての物は温度を持っているため遠赤外線という電磁波を出しているということ。勿論我々人間も体温があるから常に遠赤外線の電磁波を出している。また機器により色々な周波数の電磁波が出ている。それにより人間に対する危険度も違ってくると思われる。家庭で使っている交流の電気が流れれば大なり小なり何らかの電磁波が出ている。光と熱の電磁波がなければ人類は生活どころか、発生すらできなかった。電磁波といってもその種類を見極める必要がある。携帯電話、テレビ電波、X線など、同じ電磁波でも人間に対して各々危険度が違う。面状ヒーターと電線ヒーターの電磁波を消す特許権はイゼナが持っている。

天井輻射暖房

床暖房のように床面を暖めるのではなく、天井面を暖めて暖房にする方法。床暖房の場合、人間が温かく感じるのは、1)暖められた床面に接触して体に熱が伝わるため、2)暖められた床面から遠赤外線が放射されそれを感じるため、3)暖められた床面に接触している空気が温められ部屋の温度を暖めてくれるため、の3つの方法で暖房感を得ることができる。天井暖房の場合は1)と3)は無く、2)の遠赤外線効果だけであるため快適な暖房効果を得るためには、床暖房よりも色々な面で厳しい仕様が求められる。
アクアレイヤーを2階の床に入れて、2階の床暖房と1階の天井暖房にするという使い方をする場合があるが、その場合、2階が居間で1階が寝室などであれば上手く行く可能性があるが反対の場合は暖房効果の違いによって難しくなってしまう。

伝熱用アルミホルダー

アクアレイヤー用部品。床暖用ヒートポンプ、太陽熱温水集熱器、ボイラーなどを熱源にした場合、そこから温水を流してアクアセルを暖めることになる。その時に使用する架橋ポリエチレン配管を固定し、尚かつ、アクアセルに熱を伝えるためのアルミ材。

トリプルガラス

ペアガラスに、更にガラスを加え、空気層を2層にした高断熱ガラス。真空ガラス参照

長手方向

長方形の部屋で長辺側を言う。

24時間暖房

蓄熱性能のある家に蓄熱させる。溜め込んだ熱を徐々に放熱させ、一日中快適な温度の冬中寒くない暖房。(昼間の太陽熱や安価な夜間電力を利用して熱を溜め込み蓄熱できる家の暖房、温熱環境をよくした家の暖房。)

熱損失係数

家から逃げる熱の程度を表す数字。家全体から見た断熱性能を表す。家の中の熱は壁・屋根・床・窓・隙間を通して逃げる。その量は室内外の温度差と断熱性能に影響される。家からの熱の損失量を出すには壁・屋根・床・窓・隙間から逃げる熱量を一々計算しなければならないが熱損失係数があると簡単に家から逃げる熱量を知ることができる。熱損失係数の数値は小さい方がいいのであるが、同じ数値でも家が大きくなれば逃げる熱の総量も多くなり、ランニングコストも多くなるので気をつけなければならない。坪単価がいくら安くても、大きな家を作れば総額は高くなるのと同じ事である。

熱伝導

3つの熱の伝わり方の一つ。熱伝導の他には放射と対流がある。熱伝導は温度の高い方から低い方へ物質の中を伝わって行く現象。材料によって伝わる速度は大きく違ってくる。金属の様に密につまったものほど早い傾向にある。金属、コンクリート、木材、発泡材の順でどんどん遅くなる。非常に伝わり方が遅いウレタンを含めた発泡剤は、その為断熱材に利用されている。

熱特性

暖房熱の逃げ方、太陽熱の浸入量など、その家が持っている熱に関する特性。熱特性の設計が良ければ良いほど、暖冷房時のランニングコストが安くなり、なおかつ快適さが増すことになる。

熱負荷

暖房や冷房をするのに必要な熱量のこと。これが大きければ熱が逃げやすい家だったり、熱が入りやすい家ということになり電気代やガス代が掛かることになる。

熱容量

熱を溜め込める量。地球上に自然に存在する物質で最も熱が溜められるのは「水」である。溜め込める熱量が大きいということは、器が大きいというイメージであり、熱を入れてもなかなか一杯にならないということ。熱容量が大きければ温まるのに時間が掛かる分、たくさん溜め込んだことになるので、なかなか冷めないということになる。同じ熱を溜め込むのに水はコンクリートの約1/2の大きさで済む。熱容量を大きくすることは太陽熱利用と深夜電力利用にとって絶対必要条件である。

バイオエネルギー

主に有機物を微生物を使い発酵、分解させた時に出てくる熱とメタンなどのエネルギー。太陽エネルギーによる光合成で作られた材料を使うことになるので、広義の太陽エネルギー利用ということになる。

パッシブソーラー

家の構造を工夫して(機械を使わないで)、自然エネルギーを利用するシステム。

PTC機能

床暖房用の電気ヒーターの一種。温度が上がるに従って発熱量が減ってゆく性能を持っているのが特長。この性能は火災防止が目的であり、低温火傷の防止ではない。また、発熱量が減るからといって、暖房した時の電気代が安くなることとは関係がない。部屋に必要な暖房熱量は部屋の断熱性能により決まってしまうのでヒーターの特性とは関係がない。

ヒートポンプ

現在、家庭で使われているエアコンは暖房冷房機能が必要なため、全てヒートポンプが使われている。エアコンは室外機と室内機で構成され、室外機内で作られた温熱と冷熱を室内機に送り、そこで温風や冷風に変えて吹き出す構造になっている。一般的にエアコンは電気モーターで動くが(ガスエンジンの場合もある)、これはヒーターのように電気を熱に変えているのではなく、電気はヒートポンプ内の圧縮機を動かす為に使われているだけである。ヒートポンプ内ではある液体(これを冷媒と言う)を循環させ、液体から気体に、気体から液体に変化するときの吸熱や放熱機能を使って温熱や冷熱を作り出す。この時に外気中の熱(外気温度)を使っている。その為、電気ヒーターに比べて3〜6倍ぐらいの熱を作ることができる。電気ヒーターの効率は変えられないが、ヒートポンプは今後も進化が期待される。今後、家庭の廃熱までも利用した多機能ヒートポンプが開発されてゆくだろう。このようにヒートポンプは外気温を利用しているため、外気の熱がスムーズに取り込めるようにしなければならないので、室外機の取り付け位置には注意が必要である。また、外気温を利用するので寒冷地では性能が落ちたり、使えないこともおこる。

備蓄水

地震などでライフラインが止まってしまっても、トイレを含めた生活水を確保し、復旧するまでの間できるだけ清潔、健康、快適を確保するための水。家庭において、一般的には緊急時の飲料水は多少確保してあっても、生活水はほとんど確保されていない。飲料水の支給はあっても大量に使う生活水までは手が回らないのが通常である。特に高層マンションにおいて生活水の確保は非常に大きな問題である。
アクアレイヤーは平方メートル当たり35〜70リットル近くの水を使用しているため、最低でも1トンぐらいの水は使われている。使用しているアクアセルの袋は食品袋の規格を全て1級で合格している上に、水道水を入れており、完全密閉しているために非常時の生活水として十分に使用することができる。壁際の床板が30cmぐらい簡単に外せるように設計してあれば、引き渡し時に水を取り出すためのセットとして、袋の口を切るハサミ、その口を一時止めるクリップ、水を抜く手動ポンプ、折り畳みバケツを外せる床材の下に入れるようにしている。口を切ってしまった袋も、もう一度水を入れて熱溶着すれば元通りに復旧させることができる。

輻射暖房

輻射熱(赤外線や遠赤外線)を肌に感じて温かくなる暖房。輻射暖房機器としては、発熱部が赤くなる電気ストーブ、ガスストーブ、石油ストーブ、火が見える暖炉や薪ストーブなどがあり、狭い発熱部から輻射熱を出す仕組みなので、発熱部の温度が高く遠赤外線というよりも赤色の可視光を含んだ赤外線である。これらは波長が短く少しピリピリとした暖かさを感じる。それに対して床暖房のような広い面からの発熱により暖房するものは、低い温度にすることが出来る。波長の長い柔らかな遠赤外線を感じることができる。この低い温度の発熱源から出る赤外線を遠赤外線と言う。但し、これらの暖房機器は、空気中にあり、発熱部に接している空気も温めるため、対流により室内全体も温める結果になる。

輻射

太陽から何も無い真空の宇宙空間を通って地球上に熱をもたらしているのは、太陽からの輻射による熱である。ストーブなどに手をかざして熱を感じるのも輻射である。温度を持った物からは常に輻射が行われており、同じ温度でもその出方は材質によって変わる。磨いたアルミ面のような反射性能が大きい物からはほとんど出ない。反射しないレンガや木材などからはより多くの輻射が起こる。遠赤外線参照

敷設率

部屋の面積に対して、床暖房を入れた面積の割合。(敷設率という言葉が存在することその物がナンセンスである。何故なら、床暖房が入っている温かい所から、入っていない冷たい所に行って快適だという人はいない。また、床暖房を全面に入れても、狭い範囲に入れても、部屋を暖める熱量は一緒だから、床暖房の面積が狭ければ狭いだけ表面温度を上げなければならずこもり熱が多くなり、更に不快が増すことになる。その為、床暖房は部屋のほぼ全面に入れることが望ましい。アクアレイヤーは部屋の熱量に合わせてヒーターの大きさを決め、その面積とは関わり無しにアクアセル(水の入った袋)を全面に設置することができる他に例のない床暖房である。)

ペアガラス

真空ガラス参照

米国陸軍食品研究所

アクアレイヤーは世界で初めての床暖房である為、試験をする基準が世の中には存在していない。当然、建築に於いて水を入れた袋に対する試験方法は存在していないため、食品袋としての基準を採用せざるを得なかった。その中の一つに米陸軍の備蓄食糧のための袋の熱的加速試験方法がある。

ボイラー

ガスや灯油を燃やして温水を作る機器。伝熱用アルミホルダーと組み合わせてアクアレイヤー用の熱源として使用することもできる。

補助熱源

太陽熱を取り込んで、利用する家(ソーラーハウス)に於いて、日射が弱かったり、雨で得られない場合に暖房するための熱源。アクアレイヤーはほぼあらゆる熱源を補助熱源として組み合わせることができる。

薪ストーブ

薪を燃料に暖を取ることが出来る。燃やせばどんな物からでも熱エネルギーを取り出すことができる。(が、日本人がみんな薪ストーブになったら、この豊富な日本の森林もたちどころに無くなってしまうだろう。エコロジカルなエネルギーは太陽エネルギーしか無いだろう。)

水の層

アクアレイヤーは床材の裏部分に層を成すように水を入れた袋を設置する構造である。それが広い対流する蓄熱槽として機能している。

無垢床材

イゼナが1986年日本で最初に床暖房用無垢床材を出した。

メンテナンスフリー

アクアレイヤーにおいて、シートヒーターを熱源にした場合、可動部も無く、いたってシンプルな構造になる。その上、水の最大温度が35℃であり、ヒータの温度も40℃ぐらいにしかならないため、殆ど温度劣化も考えられず、メンテナンスの可能性も小さいことになる。この為、シートヒーター式アクアレイヤー床暖房は殆どメンテナンスフリーと言える。

屋根温水集熱器

屋根の上に載せ、太陽熱で温水を作り、給湯用のお湯にしたり、アクアレイヤー用や配管式床暖房の熱源にする。

屋根温風集熱器

日射で温められた屋根材の下の空気を温め、その熱を使って基礎のコンクリートに蓄熱して暖房熱源とする。アクアレイヤーの熱源として使うとコンクリート蓄熱より効率よく蓄熱でき、更に性能を上げることができる。

床集熱用ガラス

ダイレクトゲイン(直射日光)でアクアセルに太陽熱を溜め込む場合の構造の一つの方法で使うガラスのこと。直射日光のあたる床面を透明ガラスにしておき、その下に隙間を空けて(空気層を取って)アクアセルの上面に接触させた集熱金属板を置く集熱構造で使用する。ガラス面が温室効果を生みだし、水に取り込まれた熱が逃げ難くなる。集熱金属板参照

リユース床材

減りつつある国産材の広葉樹を大切に長く使おうという考え方で、イゼナが独自に開発した無垢床材。日本の広葉樹材は自然林の伐採により供給されている。しかし、その跡を広葉樹林に復元するのではなく、針葉樹林に変えている。現在の無垢床材の貼り方は、接着剤を付け、その上スクリュー釘で止めてしまい、あえて二度と使えないようにしている。床鳴りと言う価値観のために、百年以上の貴重な無垢材が短時間で消費されている。
リフォームや建て直しの時には壊す以外に取り外すことができない。ムク材は腐らせなければ何百年でも使えるし、むしろ味も出て価値も上がる。そんな考えから、何度でも外して使えるようイゼナが開発した。

リユース床材用固定アルミ

リユース床材を再利用できるようにした、取り外し可能なアルミ製の止め金具。

ランニングコスト

機器が消費したエネルギー代。エネルギー代に加えて、メンテナンス代や機器を取り換えるための費用も含む。イニシャルコスト参照

リフォーム

改良したり作り直すこと。現在までは、部屋の模様替えなどの単なる見かけの違いの変更であったが、これからは見えない機能である断熱特性の改善などがリフォームで必要になってくるだろう。

リレー

電気床暖房の構成は一般的に、床暖房を温めるための発熱部分(パネルや発熱線など)と、その発熱量を制御し、発熱させる時間を設定するためのコントローラーと、発熱部分の温度を検知してコントローラーに伝える温度センサーからなっている。コントローラーで発熱量を制御するということは、一般的に発熱部分に流れる電流を切ったり入れたりして行われる。その時コントローラーで直接切ったり入れたりするのではなく、リレーというスイッチを発熱部分に直接つないでおいて、それをコントローラーで動かして行う方式をとることがある。特に発熱部分に流れる電流が多い場合などはコントローラーだけでなく、リレーとコントローラーを組み合わせて使われる。このようにリレーはコントローラーだけでは足りない場合にコントローラーと組み合わせて使われるスイッチのことを言う。

冷輻射

トンネルへ入った時に感じるあのヒンヤリ感は冷輻射による。温度が測れる物全てから遠赤外線が放射(=輻射)されているが、そのパワーは温度が低くなればなるほど小さくなる。その為温度が低く放射エネルギーの小さい面に対しては温度の高い面(皮膚面)からの放射による遠赤外線がどんどん出て行くことになり、その分だけヒヤッとした感じを受ける。(輻射参照)

漏水検知システム

イゼナ床暖房「アクアレイヤー」だけが持っている、世界で唯一の釘を刺された時にそれをほぼ検出できるシステム。床暖房の工事に於いて、最も大変なことは釘を刺された時の処置である。先ず、床材を剥がしながら釘の刺さった場所を特定しなければならず、かなり大事になってしまう。アクアレイヤーは床貼り工事中でも測定機をセットしておけば早い段階で漏水を見つけることができ、問題を最小限にすることができる。

漏水センサー

アクアレイヤー床暖房に於いて、袋の一部を構成しているアルミ箔に接続されたリード線のことを言う。(漏水検知システム参照)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太陽エネルギー

地球上のエネルギーの全ての大元。もし地球に届いた太陽エネルギーを全て利用できたら、1年間で人類が使っているエネルギーは30分ぐらいで供給できる、という計算もあるぐらい莫大な太陽エネルギーが地球には常時降り注いでいる。
人類を含めた全ての生物が生きられている大元は、太陽エネルギーによる植物の光合成である。
太陽エネルギーと二酸化炭素などによる温室効果と地球の莫大な熱容量と海流が平均15℃という快適さを地球に与えてくれている。
太陽エネルギーの利用を考える時は、太陽熱と太陽光に分けて考える必要がある。太陽光は明るさを、太陽熱は暖かさを与えてくれる。太陽光は可視光線で、太陽熱は赤外線と言われている。太陽電池は太陽光のエネルギーで発電し、お湯は太陽熱のエネルギーで作られる。太陽エネルギーの利用以外に人類の繁栄はあり得ない。

太陽光

太陽エネルギー参照

気化熱

アルコールを肌に付けた時ヒヤッとするのはアルコールが蒸発し、つまり気化したために肌の熱が奪われることによって起こる。一般的に液体が気体に変化する時には大きな熱が気体に吸収される。

熱伝達

熱の移動は対流、伝導、輻射とそれらの組み合わせによって起こることを言う。

熱伝導率

物による熱の伝わり方の違いを数字で表したもの。数値が小さければ小さいほど熱が伝わり難いが、実際に断熱材として使う場合はどの位の厚さにするかによって性能が決まってくる。熱伝導率がいくら良くても厚さが薄くては意味が無くなってしまう。

熱貫流率

例えば、壁は外壁材、下地材、断熱材、石膏ボード、仕上材など熱伝導率と厚さの違う色々な材料を重ね合わせて作られており、それを通して室内から外気へ、または反対に熱が流れていく。そのため、熱がどのくらい通り抜けて行くかは各々の材料の通り抜ける量を合計して算出する。
一般的にきちんと断熱された壁は0.5kcal/㎡・℃・h前後、シングルガラスは5.5ぐらい、ペアガラスは3.3〜1.6前後、トリプルガラスは1.5〜1.4、真空ガラスは1.2〜1.1である。シングルガラスは壁の10倍もの熱が逃げていることになるので、暖冷房費を少なくして快適さを増すためには最低でもペアガラスは必需品である。

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