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用語辞典

ヒートポンプ

現在、家庭で使われているエアコンは暖房冷房機能が必要なため、全てヒートポンプが使われている。エアコンは室外機と室内機で構成され、室外機内で作られた温熱と冷熱を室内機に送り、そこで温風や冷風に変えて吹き出す構造になっている。一般的にエアコンは電気モーターで動くが(ガスエンジンの場合もある)、これはヒーターのように電気を熱に変えているのではなく、電気はヒートポンプ内の圧縮機を動かす為に使われているだけである。ヒートポンプ内ではある液体(これを冷媒と言う)を循環させ、液体から気体に、気体から液体に変化するときの吸熱や放熱機能を使って温熱や冷熱を作り出す。この時に外気中の熱(外気温度)を使っている。その為、電気ヒーターに比べて3〜6倍ぐらいの熱を作ることができる。電気ヒーターの効率は変えられないが、ヒートポンプは今後も進化が期待される。今後、家庭の廃熱までも利用した多機能ヒートポンプが開発されてゆくだろう。このようにヒートポンプは外気温を利用しているため、外気の熱がスムーズに取り込めるようにしなければならないので、室外機の取り付け位置には注意が必要である。また、外気温を利用するので寒冷地では性能が落ちたり、使えないこともおこる。