用途 | 幼保連携型認定こども園 |
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構造規模 | 地上2階建て |
厚さ | 45mm |
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長さ | 1,003.15m |
水量 | 約10.2t |
敷設階 | 1、2階 |
熱容量(水全体) | 約1,003.15kcal/℃(4,199.04kJ/K) |
熱源 | ヒートポンプ(温水配管) |
地域 | 川崎市 |
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設計 | 近藤道男建築設計室 |
2010年4月に、神奈川県川崎市初の幼保連携型認定こども園として開園した「認定こども園 田園調布学園大学 みらいこども園」で、「水蓄熱アクアレイヤー」を採用されました。 当施設は、幼稚園と保育所の機能を併せ持った新しい保育施設で、保育室全室に「水蓄熱アクアレイヤー」がを設置しました。
今回、神奈川県川崎市初の幼保連携型認定こども園の設備設計に携わった。
この認定こども園は、市立新城幼稚園の跡地を活用し、本市のモデル園として、就学前の子どもの教育・保育を一体的に提供する認定こども園として開園するものだ。
0歳児から就学前まで幅広い年齢の子ども達が、安全かつ安心して通える場として、イゼナの床暖房システム「水蓄熱アクアレイアー」を提案した。
床の「熱こもりがない」のが最大の特徴だ。
他社の床暖房は、床に座るとおしりの下の熱の逃げ場がなくなり、どんどん温度が上ってしまう。
つまり、おしりの下だけが熱くなってしまうことになる。
これが低温やけどの元凶であり、非常に危険であると供に、非常に不快である。
これは又、家具などが置けないという不便さにもつながっている。
たかが床暖房と言われるかもしれないが、この危険を知らない人が実に多く、特に、年齢の小さい子ども達は、不快さを口に出すことは出来ないので、気をつけねばならない。
「水蓄熱アクアレイヤー」は、他社の床暖房のような床面の裏側を直に温めるのではなく、「水」の熱クッション層を通して、床全面を温める原理である。
そのため、設定温度が体温より低い30℃以下と非常にやさしい温度である。
その上、「水」は大きな蓄熱機能と熱をほどよく分散させる機能があるため、より快適な床暖房を提供してくれる。
又、子ども達が床の上で飛び跳ねても、その衝撃を「水」の層が減衰してくれるため、音が他に伝わりにくく、子どものための施設に、大変向いている方式である。
今回は保育園での採用になったが、身体の自由が利きにくい病人やお年寄りにも安心・安全な床暖房として「水蓄熱アクアレイヤー」を、今後も提案したい。